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    青少年のためのターミナルケアに関する出前講座

         「命と心の授業」
  
        ― 命には最期まで心がある ―
 

    平成28年度も「命と心の授業」を実施しました。

     昨年に引き続き増田中学校やみどり台中学校、相互台小学校での実施、そ
    して新たに仙台市立中野中学校でも実施することが出来ました。
    参加した生徒の皆さんや地域の方々が、グループワークを通して命の大切さや親
    への感謝を考える有意義な時間を持つことができました。

     中学生の講座は、妊婦疑似体験や高齢者疑似体験やグループワークによって、
    家族や周囲の人たちからの愛情を感じ、自分がかけがえのない存在であることを
    意識させるとともに、高齢者への尊敬とホスピタリティマインドを育成し、命へ
    の慈しみやこれからの人生の生き方を見つめ直す機会となるように企画しました。


       「ワールドカフェ方式」の導入により、より多くの地域サポーターと生徒がふ
    れあいを持つ機会が増え、前の訪問者の意見を見ることで、自分の考えに発展性
    を持たせることが出来るように工夫しました。

     普段の授業では取り上げられないことを学べたという充実感と感謝の気持ちを、
    多くの生徒がアンケートの中で表現していることは、この講座が彼らの心に大き
    な
変化をもたらし、これからの成長の糧になっていくものと感じました。


講座名

日 程

目的・授業内容

講  師

会場・人数

ココロ
ふれあい
講座

 

平成28
 9月23日
  (金)

チャレンジ!クレイアート
「泥んこ遊び」的授業で、大人へ成長する過程の生徒の抑制を軽減して次回授業への心理的基盤を作る

武田 堆雄 氏
名取市
教育委員長

名取市立
みどり台
中学校

3年生176
スタッフ9
支援者54

 

平成28
1014
  (金)

「こんにちは!赤ちゃん」
−未来の親となるあなたへ−父性・母性を育み、家族への感謝や命をつなぐ大切さを意識させる
親の学びのプログラム

高橋 ひろみ 氏
当会役員
仙台幼児保育専門学校非常勤講師

平成28
11 4
  (金)

「浦島太郎の気持ち」
(高齢者疑似体験プログラム
高齢者の心と体の理解とホスピタリティマインドの育成

石上 節子 氏
当会役員
元東北大学病院
看護師長

「命を考える」
−命には最期まで心がある−
緩和ケアの話から、命のはかなさ大切さ、生きていることへの感謝を意識させる

小笠原 鉄郎 氏
当会役員
東北労災病院
緩和ケア内科
部長

命の
バトン

ふれあい
講座

平成28
 7 4
  (月)

「自分らしく尊厳をもって生きる」
支援者のための事前講座
命の尊厳や終末医療に関しての情報提供と命の授業支援者としての心得に関する講話

橋 通規 氏
当会役員
仙台医療センター 緩和ケア内科医長

名取市
増田
公民館

参加者32
スタッフ3

平成28
 712
  (火)

「こんにちは!赤ちゃん」
−未来の親となるあなたへ−
父性・母性を育み、家族への感謝や命をつなぐ大切さを意識させる
親の学びのプログラム

高橋 ひろみ 氏
当会役員
仙台幼児保育専門学校非常勤講師

名取市立
増田
中学校
1年生225
スタッフ5
支援者30

平成28
 714
  (木)

「浦島太郎の気持ち」
(高齢者疑似体験プログラム
高齢者の心と体の理解とホスピタリティマインドの育成

橋 通規 氏
当会役員
仙台医療センター 緩和ケア内科医長
名取市立
増田
中学校
3年生185
スタッフ5
支援者30

「命を考える」
−命には最期まで心がある−
緩和ケアの話から、命のはかなさ大切さ、生きていることへの感謝を意識させる


生徒へのアンケートの感想より抜粋

・当たり前のことを改めて考えることが出来た。
・命は自分で作ったものではなくプレゼントだということがわかったので,これからはもっと自分の命を
 大
切にして後悔のない人生を歩んでいきたい。
・「命を考える」講話では死ぬまでに何をすべきで,自分が何をしたいのか,やりたいことをやらなければ
 いけないことの両立はできるのかなど深く考えさせられて良かった。
・「命を考える」講話を聞いて,命は授かったものなので,自分のためだけに使うのではなく,これからは
 他人の為に使っていければいいなと思った。
・自分自身が体験することでより感じることができた。そしてすべての授業を通じて“命”の重さ,大切さ
 を深く学べた。今後の将来に向けて自分らしく生きていきたい。
・この講座で思ったことは,自分の気持ちを素直に言うという事です。自分の気持ちを素直にいうと,新た
 な発見や相手の意見が頭に入ってきたりしました。今後はココロふれあい講座で学んだことをしっかりと
 活かしていきたいです。
・どれも一つ一つが共感できるものばかりでとても良い経験になった。今後も頑張っていただきたい。
・この講座で,現在の私たちの問題(友だち)に関することや,過去(赤ちゃんの頃)のことや,将来(高
 齢者)になったときのことなどを順を追って学ぶことが出来て非常に良かったと思います。
・今までの自分の価値観が翻されとても良い刺激を受けることができました。
・次もこのような機会があったらぜひやりたいです。ありがとうございました!
・こころに触れる機会はあまりなかったので,自分にとってとても良い経験になった。
・私を育ててくれた親に感謝しこれから親孝行していけたらいいとおもいました。ありがとうございました。
・私たちのような若い人たちが今の高齢者の方々を支えていかなければならないと思います。考えていく中
 で,いくら年が違っても人が言われて嬉しいことは私も嬉しいことだとわかり,人は年をいくらとっても
 同じなんだなと思いました。
・地域の人の話をもっと聞きたいのに,すぐ個々の話に脱線して残念だった。
・地域の人と交流することが好きなので嬉しかったです。ありがとうございました。
・普段なかなか関わることのない地域の方々とも交流ができたので良かった
・世の中にあるすべての命,これがとても貴いものであることが良く分かった
・地域の方々がすごく優しくて気軽に話せました。親がいることのありがたみや命の重さ,他人と関わって
 いくのが,この先どれくらい必要なのか,また人との関わりで大切なことなど,たくさんのことを学べま
 した。大切な時間を削って3回もの講座ありがとうございました。
・命という身近だけど考えにくいことを,人生経験が豊富な皆さんに説明してもらい,自分の体で体験して
 みることで大切にしなければいけない思いが強まりました。
・お腹に赤ちゃんがいるときの大きさや成長過程を初めて知り驚きました。また年を取っていくにつれて体
 の不自由も出てくると知ったら,その不自由とも一緒に生きていけるように考えを変えていきたいと思い
 ました。
・とても楽しくいい経験ができました。今回のココロふれあい講座はしっかり次の世代にも伝えていきたい
 と思いました。
・普段何も気にせず今しか見ていなかったけど,この講座で過去のこと,未来のことを考えさせられました。
 とても身になりました。
・テーマが具体的で,学べることも多く良い講座だったと思います。次の学年でも続けていくといいと思い
 ます。
・私たちはまだ生き始めてから15年目で,これからの人生が長いことは自覚していたつもりでした。でも,
 今回の講座を終えてよりこれからの人生が楽しみに,そして覚悟が大きくできたかなと感じています。当
 たり前に次々誕生している命は,GiftStyleStoryLegacyで,様々な人が関わるための,自分のも
 のではないものだということを改めて理解できました。今日の講話がなかったら,命の重さを今まで通り
 の見方で見ていただろうし,やるべきことやこれから起こる試練もよく分からないままでいたと思います。
 出産という自分が命を生み出すことに貢献する行為や,まだまだ先と思っていた命のピリオドへの覚悟な
 どたくさん学ぶことができて,今までは自分の視点で回っていた地球が,今終わろうとしている命を持っ
 た人々など大きなことをむかえている人の視点を中心に回るようになったと思います。これからの大きな
 イベントの覚悟を持ち,命の終わりへの感情,それも恐怖ではなく目標を取り入れた希望として歩んでい
 きたいなと感じました。あずかった命に責任をもっていきたいです。
・母親や父親への感謝でいっぱいだった。この「いのち」について,もっと多くの人に伝えてほしいです。
・自分のこの命は,いろいろな人の想いがあってあるので,その人たちに感謝したいと思いました。
・体験をすることは,思っていたことと全く違ったり,自分自身考えさせられることもあって,大事なこと
 なんだなと思いました。
・ありがとう,命は親からのプレゼント,忘れない!!
・地域の人がとても優しくて面白くて,本当のおばあちゃんになってほしいくらいでした。このことを活か
 し,これからも頑張っていきたいです。本当にありがとうございました!
・次の代もこのような活動があれば,みど中生として良い後輩が育つと思うので,ぜひ「ココロふれあい講
 座」を続けていってほしい。
・実際に体験することは相手の気持ちになれて良かったが,話の時間はもう少し短い方がいいと思う。
・「命はプレゼント」だと教えていただきとても心に残りました。「命はプレゼント」つまり「最後まで生き
 抜く」ことが私たちの責任だと思いました。これからも自分の命を大切にして生きていこうと思いました。
・全ての学習が新鮮で楽しかったです。人は死ぬことを避けられないので,その分悔いのない人生になるよ
 うにしたいと思いました。ステキな言葉もたくさん紹介して下さったので,胸にとめて生きていきたいと
 思いました。
・中学生にはもったいないくらいの深い話をきかせてもらい,ありがとうございました。
・自分の意見を否定されなかったことが嬉しかった。
・貴重な体験ができて良かったです。自分の存在がまわりに影響を与えているという自覚を常に持ち,命を
 大切にしたいと思います。




講座名

日 程

目的・授業内容

講  師

会場・人数

命と心の
授業

 

平成28
 927
  (火)

「浦島太郎の気持ち」
(高齢者疑似体験プログラム
高齢者の心と体の理解とホスピタリティマインドの育成

石上 節子 氏
当会役員
元東北大学病院
看護師長

仙台市立
中野
中学校

3年生183
スタッフ3
PTA役員8

 

「命を考える」
−命には最期まで心がある−
緩和ケアの話から、命のはかなさ大切さ、生きていることへの感謝を意識させる

中保 利通 氏
当会役員
宮城県立がんセンター緩和ケア内科診療科長


(仙台市立中野中学校 第3学年だより「真心」より抜粋)

■ 命の尊さを再認識しました。

9月27日(火)午後にPTA3学年委員会の主催で,仙台ターミナルケアを考える会から3人の講師を

お招きし,「命と心の授業」を行いました。とても重いテーマでしたが,人生を考える上で避けては通れない
「老い」について,真剣に考えることができました。グッズを使った高齢者疑似体験では,単に体の自由が
利かなくなることだけではなく,高齢者の気持ちにまで思いを巡らせました。そして講話では,家族や周りの
人々の支えや理解が重要なことにも気付かされ,改めて命の大切さについて考えました。以下に,その感想
の一部を掲載します。

・耳が聞こえにくくなったり,目が悪くなって見えにくい状態で生活するのは,不安だらけだ。優しい言葉を
 かけたり,大きい声で話すようにしたい。私の祖父も今,癌で辛い治療を受けている。でも,自分が会いに
 行くと元気で,いろいろな話をしてくれる。自分もたくさん話かけ,残りの時間を大切にしてやりたい。
・「人間は,自分は死なない気がすると思っている」と聞いて,自分にも家族にも,いつ何が起こってもおかし
 くないと思った。平均寿命がどんどん延びている今,若者の介護の負担なども,今まで以上にかかると分か
 った。高齢者は思うように体が動かなかったり,視力や聴力の低下が進んだりすることを自ら体験した。高
 齢者が,してもらえるとうれしいことが分かったので,手助けできることをしたい。
・改めて高齢者の生活は大変だと思えた。私たちとは異なり,体も不自由で,1回立つだけでもとても疲れる。
 目もよく見えず,恐怖の中歩いたり,足も思うように動かなかったり,一つ一つの行動が負荷だと分かった
 中学生になって助けが十分にできるので,自分ができることを協力したい。
・自分は今まで,家で飼っている犬・猫も含め,家族皆が平均寿命まで生きていけると思っていた。しかし今
 回の授業を受けて,「死」とは日常生活で一番身近で,いつどこで起こるのか分からないものだと知ることがで
 きた。そのことも踏まえ,これからは「死」を遠いものだとは思わず,家族やペット,友達と,いつ別々にな
 ってもいいように一日一日を大事にし,悔いの残らない別れができるように生きていこうと思った。
・高齢者の体験を通して,自分の曾祖母や祖母たちが,こんなに苦しい思いをしていたのだと改めて思った。
 曾祖母にはもっと手助けをしたり,優しく接してあげたりすれば良かった。次の癌の授業では,とても怖い
 病気だと気付き,その薬の副作用などで,本人も見守っている方も辛いだろう。家族・友達・身の周りの人
 に「ありがとう」と言って死んでいけるというのは,とても良いことなのだと感じた。
・命は大切だ。病気だったり,いじめや嫌な思いをしたりして,命が奪われてしまう。長生きしたくても,人
 は誰でもいつかは死んでしまうと思うと悲しい。でも自分たちは若く,これからまだ人生があるので,今を一
 生懸命に生きたいと改めて思った。大変な高齢者のために,少しは自分から行動したい。
・人は必ず死に向かって生きているが,それは悲しいことなのではなく,幸せなことなのだと教えていただい
 た。お世話になった人々に「ありがとう」が言えるように,頑張って生きていこうと思った。
・普通のことができなくなる辛さ,高齢者の気持ちがわかった気がする。安心して生きていくためには,自治
 体,国の支援も必要だが,身近な存在の自分たちが支えていかなくてはならない。
・自分が死ぬことなど全然考えてなかったが,話を聞いて,改めて命の大切さが分かった。話の最後に,「迷惑
 をかけられる人が一番大切な人」と聞いて,本当にその通りだと感じた。大切な人を普通に大切にするのでは
 く,本当に心の底から大切にしなければいけない。「当たり前に生きていることを当たり前に思ってはいけ
 ない」と気付かされた命と心の授業だった。
・そして命の話になって急に鳥肌が立った。いつかは死んでしまい,いなくなることがとても悲しくて…。
・今,こうして生きていられるのも,14年間ずっと支えてくれた親や兄弟,地域の人たちのおかげと,改め
 て気付いた。自分はいつも親に迷惑をかけてばかりだが,人はいつか必ず死ぬ。今のうちから親孝行,そし
 て必ず第一志望校に合格したい。大切なものは失ってから気付く。後悔ないように生きていこうと思った。



 小学生の講座は、2回目の取り組みになりました。5年生には、自分の身近な大切な人の残さ
れた時間に向き合い、何をしてあげられるか、どのように支えるかを考えさせました。6年生
には、小学校卒業という人生の節目に当たり、自分への尊厳を見つめ直し、大切な人へのメッ
セージを手紙という形で残しました。

 5年生は、最初は大切な人に対して自分が何をしてあげられるかということが中心で、相手
がどのような気持ちでいるかを思いはせることは出来ませんでしたが、授業を受けることで、
その人が感じているであろう痛みや不安、悲しみを想像できるようになり、心が大きく揺り動
かされた様子がみられました。残された最期の時間を愛おしく思う感覚と、大切な人がどのよ
うに生きたいと願っているかを考えるようになったことが、人を思いやる心の成長につながっ
たと感じました。

講座名

日 程

目的・授業内容

講  師

会場・人数

命と心の
授業

 
平成29
 216
  (木)

「いのちと向き合う看護」
        (講話)
「リンドウの花」

大切な人の最期に残された時間に自分は何をしてあげられるかを考える

石上 節子 氏
当会役員
元東北大学病院
看護師長


事務局スタッフ

名取市立
相互台
小学校
5学年48
スタッフ3

 平成29
 215
  (水)
「いのちと向き合う看護」
        (講話)
「大切な人に手紙を書こう」

これまで頑張ってきたこと、大切にしてきたこと、達成できたことなどを自分の中で振り返り、自分の伝えたいことを言葉にして表現し、大切な人へのメッセージとして残す
ディグニティ(尊厳)セラピー
名取市立
相互台
小学校
6学年33
スタッフ2








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遺族の会 ふれあい
ホスピス 110番
仙台ターミナルケアを考える会