巻 頭 言 「天寿ガン」 会長 吉永 馨 ガンの進行の速さについて、若い人のガンは急速に進行し、高齢者のガンは ゆっくり進行すると言われています。これは、例外もありますが、一般的な傾 向です。100歳まで元気に生きて、自然死を遂げた人の体を調べてみると、 ガンが発見されることが稀ではありません。つまり、ガンがあっても症状がな く、健康を障害しないのです。こういうガンは、実際上は病気ではありません。 このように、ガンがあっても進行が遅く、症状もないか、あっても軽微で、 長生きの妨げにならないものを天寿ガンといいます。天寿を全うすることがで きるからです。年をとれば、ガンが発生しても、しばしば天寿ガンになります から、あまり怖がる必要はありません。 また、高齢者でなくても進行の遅いガンやほとんど進行しないガンがありま す。甲状腺、副腎、前立腺などのガンではしばしばそのような経過をとります。 ガンの発生を知らずに健康生活を続ける場合もあります。 ですから、ガンは必ずしも急速に進行して、苦しんで死ぬわけではありませ ん。ガンと聞くと、「もうだめだ」と思うことのないようにしたいものです。  |
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| ◆2009年度定期総会報告・事業計画 新会則 2009年度役員 ◆20周年を迎えて 会長 吉永 馨氏 ◆20周年記念講演会 「共に支え共に生きる」 講師 沼野尚美氏 六甲病院 緩和ケア病棟 チャプレン・カウンセラー ◆20周年記念パーティスピーチ ◆「河北新報」掲載記事 ◆特別寄稿 「これまでのターミナルケアとこれから のターミナルケア」 岡部 健氏 当会役員・岡部医院院長 |
◆「生と死」のセミナー実施一覧 （1991年第１回〜2009年第112回） ◆新刊紹介「どう生きどう死ぬか」 編者／岡部 健氏・竹之内裕文氏 ◆「生と死」のセミナー予告 第113回 「がん患者・家族・医療者の心の回 復力（リジリエンシ―） 講師 仁平義明氏 第114回 第115回 ◆事務所移転のお知らせ     |
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