とても大切な物を持っている人は、その大切さを強調するため、こういいます。
「これはいのちの次に大切なものだよ」と。これはすなわち、「一番大事なものは
命だ」という共通認識があるからです。
しかし、それほど大切な命を、日常生活において尊重している人は少ないのです。
すると軽薄な人生を送ることになります。大切なものを大切にしないのは残念な
ことでではありませんか。
この一番大事な命は有限なものです。昔は、だから少しで長く生きたい、生かし
たいと思っていました。しかし、それではがんの末期など、苦しみを引きのばす
だけです。苦しみつつ長く生きること(あるいは生かされること)はいのちの尊厳
を却って損なうのではないか、という反省が起こりました。そこで、命を大切に
するには、長さより質(命の質、英語でQuality of Life, QOL)だとされるように
なったのです。
我々はいのちの尊厳を守り、QOLを高く保つよう努力してきました。しかし世間
一般には、まだまだ旧来の考えに留まっている人が多いのです。我々はこの啓発活
動をやめることができないのです。
◆第138回「生と死」のセミナー 「生と死を考える 〜臨床宗教師と 地域における宗教性の意義〜」 高橋 悦堂 氏 ◆「生と死」のセミナー参加者アンケート ◆平成29年度「生と死」のセミナー予定 ◆平成28年度青少年のための出前講座 実施報告 名取市立増田中学校 「命のバトンふれあい講座」 役 員 橋 通規 ◆平成29年度青少年のための出前講座 (命の授業)予定 |
◆シリーズ「よく死ぬことは、よく生きる こと…生ほど尊いものはない…」(2) 尊厳死 会 長 吉永 馨 ◆書籍紹介 「自宅で死ぬということ 死に方は自分 で選ぶ 〜自分の家で後悔ぜずに死ぬ 方法〜」 事務局長 石上 節子 ◆随 想 役 員 小笠原 義道 ◆事務局よりお知らせ |
※ 会報の詳しい内容をご覧になりたい場合は、仙台ターミナルケアを考える会事務局に お問合せ下さい。 |