胃瘻(胃ろう)はお腹に穴を開けて胃まで管を通し、それを通して栄養を
注入することです。この方法は点滴注射や鼻ゾンデ(鼻を通して胃に管を
入れる方法)よりも操作が簡単で、点滴よりも栄養効果が大きいのです。
そのため、高齢者が食べる力を失った場合、胃ろうを作ることが多くなり
ました。しかし、胃ろうをつけると意識がなくなっても生き続けるのです。
死ぬに死ねないのです。
そこで最近、回復の望みがない場合は胃ろうはつけない、たとえつけて
いても中止も考えよ、となってきました。老人が食べられなければ、胃ろう
はつけて上げたいです。胃ろうの人が意識を失い、回復の望みがなくなれば、
中止すると良いのですが、その時期の判断と決断がつけにくく、何年も生か
される場合が少なくありません。
当会は、中止の決断という難しい問題にも対応し、事態が広く認識される
よう努力しなければならないと思います。
◆平成29年度定期総会報告 ◆特別講演T 「高齢化・多死社会と ボランティア文化」 会 長 吉永 馨 ◆特別講演U 「スピリチュアルケアにおける 臨床宗教師の役割」 谷山 洋三 氏 ◆聖和学園高校「命と心の授業」実施報告 「死に備える」 役 員 佐藤 隆裕 |
◆シリーズ「今、如何にして死を迎えるか …健康寿命を考える」(1) 会 長 吉永 馨 ◆随 想 役 員 小笠原 義道 事務局 戸津 啓 ◆事務局よりお知らせ |
※ 会報の詳しい内容をご覧になりたい場合は、仙台ターミナルケアを考える会事務局に お問合せ下さい。 |