1.はじめに
人は基本的に自分自身で意思決定し、生活をしていきたいと望んでいる。その為には身体的、精神的、社会的に安定した状態が確保されることが必要で、これらが不安定になると、他人に依存せざるをえない状況に陥り、意思と相反した生活を余儀なくされる。療養生活するうえで起こってくる問題を本人、家族だけでなく地域社会にある社会資源を有効に利用することで少しでも楽に過ごすため、日頃より自分にとって、どんな情報が必要か考えておくことは、自分らしく生きていくための一助となるのではないかと考えている。
2 在宅で療養生活を安心して送るためには何が問題か考えておきたいこと
1)医療上の問題
在宅で生活上での病状が安定しているかどうか。
起こりうる症状の管理方法はわかっているか誰が担うのか
医療処置が生活に与える影響、家族が行うのか、誰が担うのか
継続する医療管理はどうするのか、
たとえば医療材料の確保・緊急時の対応など
管理が必要な処置
服薬援助・管理・浣腸・摘便・褥瘡・創傷処置
経鼻栄養・胃廔・経腸栄養
膀胱洗浄・留置カテーテル・膀胱廔・導尿・
在宅酸素療法の指導・管理・IVH・点滴・自己注射
感染症予防・処置
悪性腫瘍疼痛管理・慢性疼痛の管理
人工呼吸器の管理・気管切開の処置・吸引吸入
人工肛門・人工膀胱の管理
CAPDの管理
3)経済的問題
・ どのくらい負担できるのか、金額と期間3 社会資源を上手に利用するために考えたいこと
・ 自分の生活スタイルのイメージを持っているか4 情報収集や相談が出来るところ
・ 地域包括支援センター•居宅介護支援事業所5 介護サービスを利用するための手続きについて
サービスを受けるためには、申請から始まる
![]() |
「誰にも聞けないお金の話 ~医療費・介護保険費用~」
今後の治療や病状の変化に対しての不安と同様に、入院や通院、療養生活に必要なお金の負担のことも不安のひとつになることがあります。
また、退院後に利用するかもしれない介護保険の費用がいくら位かかるのか分からないことも、退院に際しての大きな不安となります。
今回の話の中では医療費のしくみや助成制度、介護保険の制度についてお話したいと思います。 以下は、講演の際に使用した資料の一部の写しです。参考にして頂ければと思います。
○医療費について
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
■高額療養費制度
窓口負担が自己負担限度額を超えた場合、超えた部分を2~3ヵ月後に
払い戻しを受けられる制度。
■高額療養費貸付制度
高額療養費の8割を前渡ししてもらい、窓口負担を軽くする制度。
残りの2割は通常の高額療養費として払い戻しされる。
■限度額適用認定証 (※H24年4月より外来も利用可能)
窓口負担が自己負担限度額までになる制度。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
ここまでが介護保険についての説明になります。 自分たちで情報を集めようとしても、どこで聞いたら分からないなどなかなか難しいのが現実です。
通院している病院の相談室や、地域の相談窓口がどこにあるのかを確認し、相談出来るところを知っておくことが重要となります。話を聞いてもらうことで解決できることがたくさんありますので、是非相談窓口をご利用下さい。