沿 革   
 
  会 則   
 
  役 員   
 
 生と死のセミナー
 
   会 報   
 
 出前講座/その他
 在宅療養Q&A
 
  お知らせ  
 
  リンク   
       第142回「生と死のセミナー」
    

 
「それぞれの生き方
   ~ホームホスピスができること~」


      今野 まゆみ 氏
                   一般社団法人月虹
            ホームホスピスにじいろのいえ 代表理事
           

 

皆様は、ホームホスピスをご存知でしょうか。「宮崎をホスピス」という考えから立ち上がったホームホスピスですが、まだまだ全国にも40数軒だけというのが現状です。東北には、青森県1軒、秋田県1軒、宮城県1軒、福島県4件にとどまっています。

 ホームホスピスは、第二の家で、おひとりおひとりの自宅です。

 ホームホスピスは、病名年齢にかかわらず生活ができる場所です。

 ホームホスピスは、医療依存度が高い方も生活ができる場所です。

 ホームホスピスは、介護保険、障害福祉サービス、自立にかかわらず生活ができる場所です。

 ホームホスピスは、制度にとらわれない場所であり、安心して生活ができる場所です。

 

私は、平成263月まで岡部医院で10年間勤務しておりました。その中で、在宅で最期を迎えられる素晴らしさを実感しておりましたが、その反面在宅での大変さも目の当たりにしました。自分自身が退職を考えた時、自分に何ができるだろうと模索しました。ホームホスピスを数軒見学させていただき、自分が求めている形はホームホスピスだと思いました。病気に年齢は関係ない事、どのような状態でも一緒に過ごせる場所作りができる形はホームホスピスなのだと動き始め、平成2641日に開所いたしまた。

ホームホスピスにじいろのいえは、太白区の環境の良い場所にあります。車の音は聞こえず、鳥のさえずりと虫の音、そして自然を感じられる環境です。敷地は300坪ほどで以前は日本庭園でしたが、現在は使いやすさと今後を考え日本庭園から駐車場と増築のために更地となりました。今は庭が寂しくなりましたので、桜の木2本、ハナミズキを2本植えました。大きくなって花を咲かせてくれるのが楽しみです。増築が完成したら花を増やしていきたと考えています。

 

一般社団法人月虹には、ケアプラン・ヘルパーステーション虹色とホームホスピスにじいろのいえの事業がありますので、法人職員はヘルパー、事務員、ホスピススタッフ、音楽療法士と16名ほどです。職種は違っても皆が同じ気持ちを持ってかかわっております。

 そしてホームホスピスは、在宅という位置づけなので、おひとりおひとりに必要なサービスが提供されていますので、往診医、訪問看護師、訪問歯科、訪問眼科、訪問マッサージ、訪問リハビリ、ヘルパー、訪問入浴、福祉用具、音楽療法士、臨床宗教師、ボランティア、ご家族、友人知人など大勢の方が、その方を支えています。

 縁があって出会えた私たちと住人さん(にじいろのいえで生活をしている方)。

最期の場所をにじいろいえを選んでくださり、その大切な時間に関わられていただける私たちは、幸せでもあり責任も重く感じます。普通の暮らしの中で、旅立つことの大切さ。

その時をご一緒させていただけるものとして、何が大切かを考えます。

その方のみ(心身)よりになりたいと常に思っています。その方の辛さを全てわかってあげることはできませんが、少しでもわかりたいという気持ちで一緒にいさせていただいています。身体の辛さも心の辛さにも何もできない時もありますが、み(心身)よりは何かをすることでも何かを言うことでもないと思っています。何が正解かわかりませんが、私があの世に逝ったときに「あなたたちが良かった」と言っていただけるように。

                              戻 る
リーフレットはこちらから ダウンロードできます↓
遺族の会 ふれあい
ホスピス 110番
仙台ターミナルケアを考える会