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令和2年4月1日

本会は1988年10月に発足し、死生観と生命尊重思想の普及向上、末期医療の理解と対応の向上を目指し活動を続けて参りました。当時のがん患者の終末期は、病名すら告げられず、苦痛と苦難に苛まれながら堪え忍ぶだけの闘病ということも少なくありませんでした。がん患者とその家族の苦痛からの解放を目指し、医療者・宗教者・教育者・弁護士などの専門職に加え、主婦・学生・遺族などが集い生まれた市民の会が「仙台ターミナルケアを考える会」であります。

設立後、スペルマン病院ホスピスや東北大学病院緩和ケア病棟設立推進の援護活動とともに、宮城県立がんセンターに緩和ケア病棟を設立するため5万人以上の署名を集め県に請願する活動を通じ、2002年にその夢を遂に実現させました。さらに関連学会・研究会への共催・協賛を行うとともに、一般市民への啓発活動として開催してきた講演会や「生と死のセミナー」は170回を超えています。またボランティア養成講座を開き、定期的な会報の発行に加えて小冊子「がんと知って生きるために―患者家族にできること」「在宅療養Q&A」などを出版・配布して参りました。

このように「ターミナルケアの問題を中心に死と生の臨床的意味について学び、考え、語り合い、実践する事」を目的として本会は活動を続けて参りましたが、社会の要望とも合致する中で認可済み緩和ケア病棟が本県に6か所設置され、終末期ケア・緩和ケアに関する様々な講演会・イベントが広く開催されるようになるなど、本会の果たすべき役割はある程度達成されたと認識しております。しかし、震災を契機にいじめや自殺などにも目を向け活動領域を広げ取り組んでいる小中高生を対象とする「命と心の授業」は、若い世代と共に「生と死」「命の尊厳」について考える貴重な機会となっており、昨今充実が求められている「がん教育」を単なる知識提供だけに終わらせず、死を通じて生きることの意味を考え直す場としていくためにも今後益々必要性が高まると感じられます。

そこで、令和2年度総会をもって本会を解散し、今後は新体制のもと、若い世代を対象とする「命と心の授業」に活動の軸足を移して、活動を展開していく方向性で新たな歩みを進めることに致します。




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リーフレットはこちらから ダウンロードできます↓
遺族の会 ふれあい
ホスピス 110番
  仙台ターミナルケアを考える会