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「在宅ホスピスボランティア養成講座」

 C 在宅におけるソーシャルワーカーの役割と実際
   講 師 : 成 田 憲 史 さん
         
ソーシャルワーカー

   「一人暮らしでも自宅で最期を過ごすことが出来る
    ような援助を目標にして」



    「ソーシャルワーカー」という職種が、実際在宅ホスピスケアの中で
   どの様なことやっているのか、どのような役割を担っているのかを、お
   話させていただきました。

    緩和ケアにおいては、病を持つ患者さんとそのご家族に、身体面だけ
   ではなく、心理面や社会面等に対してもケアが必要になります。

    特に在宅緩和ケアにおいては、色々な側面からのケアが必要になりま
   す。医師や看護師は間違いなく必要ですが、それだけでは支えきれるも
   のではなく、様々な職種によるかかわりが必要になってきます。多数の
   専門職が必要とされる中で職種間の連携がスムーズに図れるように調整
   することもソーシャルワーカーの重要な役割といえるでしょう。

    毎年、多くの患者さんが病院を退院して在宅での療養を必要としてい
   ます。爽秋会でも200人以上の患者さんが当院の新規患者さんとして登
   録されます。その際に、一番最初の窓口として相談させていただくのが
   ソーシャルワーカーになります。新規の患者さんのほとんど全ての患者
   さんと関わることになります。

    新規でいらっしゃるほとんどの方は在宅療養が初めてという方で、そ
   のほとんどの方が大きな不安を抱えていますし、中には少なからず、在
   宅療養への誤解をもたれている方もいらっしゃいます。このような患者
   さんの不安を少しでも多く解消し、誤解を解いて、安心して在宅医療に
   つなげることが僕たちソーシャルワーカーの始めの仕事です。退院前に
   病院におもむき訪問体制の説明等をしつつ不安解消に努めることとなり
   ます。

    実際に療養開始して初めて出てくる問題もあり、全ての不安を解消す
   ることは難しいのですが、ある程度は解消できていると思います。

    緊急時の対処や処置等の医療行為、医療費を始めとした経済面の不安、
   生活介護面での不安もよく聞かれますが、説明していくことや、療養を
   進めながら安心していただくよう努めます。

    在宅療養を開始してからのソーシャルワーカーの役割は相談援助がメ
   インになります。

    主な内容としては社会資源等の情報提供やケアチーム内での情報共有
   と連携が挙げられます。

    公共の制度や情報というのは誰でも得られるのですが、実際には知ら
   ないために利用できるものも利用していないことが多いと思われます。
   その人に適した情報があることで選択肢が増え、より自分らしい生活へ
   とつなげることが出来るように、病気のために失ってしまったものやあ
   きらめてしまったことを社会資源を活用することで少しでも補うことを
   目標としています。

    今後、家族の人数は減少し、老老介護の世帯や、一人暮らしが増えて
   いくでしょう。

    その様な中で、一人暮らしでも自宅で最期を過ごすことが出来るよう
   な援助が出来ることをひとつの目標にしています。




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リーフレットはこちらから ダウンロードできます↓
遺族の会 ふれあい
ホスピス 110番
リンク
仙台ターミナルケアを考える会