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    青少年のためのターミナルケアに関する出前講座

         「命と心の授業」
  
        ― 命には最期まで心がある ―
 

    平成29年度も「命と心の授業」を実施しました。

     昨年に引き続き増田中学校やみどり台中学校、聖和学園高校での実施、そして
    新たに仙台市立郡山中学校、名取市立第一中学校でも実施することが出来ました。
    参加した生徒の皆さんや地域の方々が、グループワークを通して命の大切さや親
    への感謝を考える有意義な時間を持つことができました。

    

「地域が支える命の授業」〜NHKウィークエンド東北より〜

     7月1日(土)午前7時30分から放送されたNHK総合テレビ「ウィークエン
    ド東北」(東北6県で放送)で、当会の青少年のための出前講座「命と心の授業」
    が紹介されました。東日本大震災がきっかけで実施に至った事業ですが、実は、
    当会では10年以上も前から青少年への「死の準備教育」の必要性を感じ、実施へ
    の道筋を模索してきました。最近になってようやく軌道にのってきたところであり、
    テレビ番組では授業の視点や支援者の思い、地域とのつながりにフォーカスを当てて
    取り組みが紹介されました。放送では詳しく紹介されることのなかった内容なども
    含めまとめました。

     学校の授業として「命の授業」を実施するということは、単にゲストティーチャー
    として医師や看護師が出向いて講話をするということではありません。授業のカリキ
    ュラムの中での単元の選択、学年ごとの理解力に合わせた内容・表現の吟味、授業時
    間・形式の工夫など、学校側との事前の打ち合わせの負担が大きく、コンセンサス
    (目的や意義・成果の合意)を得ることが大変難しいということが、実施への高いハー
    ドルとなっています。それゆえ、単発授業としては実施できても、継続あるいは数多く
    の学校での実施につなげることは非常に難しい事業といえます。

     事業を進めるに際して東日本大震災時の学校と地域の協力体制にヒントを得て、学校
    教育の中に入り込むのではなく社会教育とのコラボレーションで行うことが実施への
    近道ではないかと考え手探り状態で準備を始めました。最初に実施した増田中学校の
    ある名取市では、増田公民館の建物が被災し使用不可能になり地域の方々が交流と学びの
    場を失ってしまいました。その場を提供してくれたのが増田中学校でした。学校側から
    何か地域と中学生が連携できる取り組みがないかと相談され、以前から構想していた
    地域の方々と一緒に考える「命と心の授業」を提案し実現に至りました。当時、増田
    中学校の体育館は避難所としてたくさんの方々が避難生活を送っていましたが、すでに
    通常生活を送る市街地の人々との間に温度差があり、生徒から避難所で暮らす方々に
    向けて心無い言葉が出ることもありました。学校側がそのことに心を痛めていたことが、
    「命と心の授業」実施の追い風になったと思います。

    授業は、地域の方を含むグループワーク形式の体験学習と医師や看護師の講話の二部
    構成とし、体験や会話の中から「命の大切さ」や「思いやりの心」を育む内容を企画し
    ました。


      平成24年度から名取市立みどり台中学校でも「ココロふれあい講座」を実施すること
    ができ、今年度から実行委員会を立ち上げ、さらに地域との連携を強めることで継続を
    図っています。平成26年度から実施している聖和学園高等学校の看護系コースの生徒の
    ための授業では、医師や看護師から命の最期を支える医療や福祉社会の取り組みなどに
    ついて講話をいただき、将来の夢への支援を行っています。番組放送後、仙台市や名取市、
    他の市町村の中学校からも少しずつ依頼が増えてきました。

     学校教育と社会教育が結びつくことで、地域の多世代間のコミュニケーションが良好に
    なります。高齢者の方々が新しい担い手として活躍することは健康寿命を延ばし、知識や
    経験を地域に還元することになり、地域の活性化や青少年健全育成にもつながっていきます。
    「地域が支える命の授業」は様々な波及効果をもたらしていくのではないでしょうか。


「命と心の授業」実施効果とねらい

  ●人の様々な生き方と価値観に触れることができる

      普段あまり交流のない地域の方々と会話を通してコミュニケーションがとれる

  ●貴重な授業に取り組めた成功体験をつくる

    通常の授業では体験できない貴重な機会にしっかり取り組めたことは、生徒にとっ
    て大きな成功体験であり、自信につながる。

  ●自分の考えを大切にさせる

    思春期である生徒たちは、自分や周りの人達に否定的であるが、グループワークを
      通じて相手の意見を聞きそれぞれの考えを尊重することを学ぶことができる

  ●一人の人間の一生を大切に思う

    誕生から老いや死という人生を辿って考える時間を持つことで、一人の命の重さを
      かみしめ、自分や他の一人一人の命を大事にする心を育む

    授業は「こんにちは!赤ちゃん」「浦島太郎のきもち」「命を考える」講話の
    3つのプログラムで構成されています。生徒たちに妊婦疑似体験や自分の名前の
    由来・幼少時のエピソードを確認させることを通して家族や周囲の人たちからの
    愛情を感じ、自尊感情を意識させるとともに、将来親になることへの明るい展望を
    抱いてもらうことがねらいです。また高齢者疑似体験を通して、老いることの体と
    心の変化を理解するとともに、高齢者への尊敬とホスピタリティマインドを育成し、
    命への慈しみやこれからの人生を考えるきっかけとなるように企画しました。

       妊婦疑似体験や高齢者疑似体験のグループワークによって、生徒たちは自分の
    将来やこれからの生き方について思いをはせることができたようです。今まで考
    えたこともなかった「親になるということ」や「老いるということ」を、実際に
    模擬体験することで身近なこととしてとらえることが出来ました。特に「がん」
    についての知識に関しては、学ぶことができて良かったという意見が多く、医師の
    話を熱心に聞く姿が見られました。サポートして下さった地域の方々との交流を
    通して、普段の授業では取り上げられないことを学べたという充実感と感謝の気
    持ちを、多くの生徒がアンケートの中で表現していることは、この授業が彼らの
    心に大きな変化をもたらし、これからの成長の糧になっていくものと感じました。
    命は「贈り物」であり,私たちは生きていく機会を与えられたということに気づき,
    これからの人生の生き方を見つめ直す機会になりました。


講座名

日 程

目的・授業内容

講  師

会場・人数

ココロ
ふれあい
講座

 

平成29
 7月3日
  (月)

チャレンジ!クレイアート
「泥んこ遊び」的授業で、大人へ成長する過程の生徒の抑制を軽減して次回授業への心理的基盤を作る

武田 堆雄 氏
名取市
教育委員長

名取市立
みどり台
中学校

2年生170
スタッフ5
支援者45

平成29
 718
  (火)

「こんにちは!赤ちゃん」
−未来の親となるあなたへ−父性・母性を育み、家族への感謝や命をつなぐ大切さを意識させる
親の学びのプログラム

高橋 ひろみ 氏
当会役員
仙台幼児保育専門学校非常勤講師

名取市立
みどり台
中学校

3年生171
スタッフ5
支援者45

平成29
 915
  (金)

「浦島太郎の気持ち」
(高齢者疑似体験プログラム
高齢者の心と体の理解とホスピタリティマインドの育成

石上 節子 氏
当会役員
元東北大学病院
看護師長

「命を考える」
−命には最期まで心がある−
緩和ケアの話から、命のはかなさ大切さ、生きていることへの感謝を意識させる

佐藤 隆裕 氏
当会役員
医療法人社団
爽秋会岡部医院
院長

命の
バトン

ふれあい
講座

平成29
 7 3
  (月)

「命の尊厳ー青少年のための
 命の授業が担うもの」

支援者のための事前講座
命の尊厳や終末医療に関しての情報提供と命の授業支援者としての心得に関する講話

橋 通規 氏
当会役員
仙台医療センター 緩和ケア内科医長

名取市
増田
公民館

参加者25
スタッフ2

平成29
 711
  (火)

「こんにちは!赤ちゃん」
−未来の親となるあなたへ−
父性・母性を育み、家族への感謝や命をつなぐ大切さを意識させる
親の学びのプログラム

高橋 ひろみ 氏
当会役員
仙台幼児保育専門学校非常勤講師

名取市立
増田
中学校
1年生247
スタッフ5
支援者30

平成29
 713
  (木)

「浦島太郎の気持ち」
(高齢者疑似体験プログラム
高齢者の心と体の理解とホスピタリティマインドの育成

橋 通規 氏
当会役員
仙台医療センター 緩和ケア内科医長
名取市立
増田
中学校
3年生236
スタッフ5
支援者30

「命を考える」
−命には最期まで心がある−
緩和ケアの話から、命のはかなさ大切さ、生きていることへの感謝を意識させる


生徒へのアンケートの感想より抜粋

 みどり台中学校2年生「チャレンジ!クレイアート」より

・クラスの一部の人と大きな作品を作ることをあまり経験したことがなかったので良かったです。
 一つの案から広がっていくみんなの想像力や、「こうしたらさらに良いのではないか」という

 工夫をしたり、みんなと協力してよい作品を作ることができました。これからこのような経験
 ができたらまたしたいです。ありがとうございました。
・クレイアートを実際にやったら、みんな楽しそうだったし、私もすごく楽しかったです。「友
 だち」というテーマはすごくいいと思います。一人一人いろいろな友だちのイメージがあって
 いい作品がいっぱいあったと思います。ありがとうございました。
・グループの人たちとたくさんアイデアを出し合って「友だち」というテーマに沿って作品を作
 りとても楽しかったし、良い経験になったと思います。普段あまり意識して「友だち」の存在

 について考えないので、改めて友だちの大切さにも気づかされた気がします。良い思い出とし
 て忘れないようにしたいと思います。
・粘土は形を自由に変えることができるので、人それぞれの個性を出せる物だと思います。班そ
 れぞれの考えや協力で個性そのものの作品ができたと思います。今回はこのような会を開いて
 くれてありがとうございました。1年生の頃にやった「心」の話と同じく、すごく良い勉強に
 なりました。このようなことは道徳でやっていても行動してやることはないので、楽しかった
 です。
・最初は「友だち」というテーマが難しそうだなと思っていたけれど、グループの人たちと相談
 をしていくと、どんどん面白いものが浮かんで楽しかったです。みんなで考えて考えて作った

 作品が完成した時は達成感を味わえました。粘土だと、自分たちが思うままに伸ばしたり色を

 作れるので、自由に表現できるところがいいなと思いました。またこのような機会があったら

 違うテーマでも作品を作ってみたいです。
・今日のクレイアートはテーマが考えにくかったですが、逆にじっくり考えることによって、た
 くさんの友だちについての考えがでてきたので良かったです。この講座で、友だちとは「楽し
 い」という感情だけではなく、「かなしみ」や「ライバル」などでもあり、その経験のきっか
 けを与えてくれる、とても大切で、自分にとって無くてはならない存在だと分かりました。そ
 の後一緒に帰った友だちを見て、ちょっとホッとしたというか、安心した気持ちにさせてくれ
 るなと思えたのは、この講座があったからだと思います。今後は、生や死についての講座があ
 るとお聞きしておりますが、じっくり考えるという、今回学んで大切だと気づいたものに対し
 て、またしっかりのぞんでいきたいと思いました。
・最後に作品を並べてみんなで見て回ったことも、他の人の考えなどを知ることができてとても
 楽しかったです。この講座ではたくさん学ぶことがありましたが、その中でも、友だちと協力
 することの楽しさ、大切さを特に学ぶことができました。
・この講座で、改めて友だちとは何かを考えることができました。また、自分のこともどうある
 べきかを考えることができ、自分に足りないものを見つけることができました。3年生になっ
 た時も「友だち」というテーマを忘れずにしたいし、次の「ココロふれあい講座」でも何か学
 べたらいいなと思います。

・みんなと協力して一つのものを作る楽しさがわかりました。人の意見を尊重しながら、自分の
 意見も言うことは簡単なことではないけれど、これからできるようにしていきたいです。
・友だちについて改めて考えて協力できたので、いい時間だったと思います。もっと友だちと仲
 良くして友情を深めたいです。
・話し合いで出たことを一つにまとめ、自由に作る。そうすると自然にみんな会話がすすみ、よ
 りよいものを作ることができました。このクレイアートの経験を活かして、これからも「友だ
 ち」について考えていきたいです。
・友だちと意見を出し合い、とてもいい交流になったと思うので良かったです。しっかりと人の
 意見を聞き、伝えるということを大切にしていきたいと思います。
・今まで体験したことのなかった講座で、楽しみながら友だちについて考えることができ、更に
 地域の方々とも交流することができたので、とても充実した時間だったと感じています。あり
 がとうございました。
・最初はグループのまとまりがなくて話も進まず、他の班よりも作り始めるのが遅かったけど、
 作っているうちにいろいろなことを話したり、友だちを手伝ったりして、だんだんグループが
 まとまりました。最初は大変だったけど、最後は団結力が深まったので良かったです。また今
 回のような行事があったら、もっとグループで団結できるように頑張りたいです。
・今回の講座では普段の授業とは違う楽しみや工夫があり、とても貴重な経験になりました。特
 に皆で作品を作るということが良かったと思います。一人で作るよりも新しいアイデアや考え
 方に触れることができ、どの班もオリジナリティあふれる非常に面白い作品となっていて、「
 なるほど、そういう捉え方もできるのか」と納得する場面もありました。また、勝敗を決めな
 い、失敗がないというところも、この講座の魅力の一つではないかと思いました。どうしても
 勝敗があると、一人だけ先に進みすぎたり、もめごとが起こったりすることが多いですが、そ
 れがなかったので、より仲良く自由な活動になったと思います。ですが、「良いと思ったもの
 を発表」となると勝敗がつかないのがもやもやしてしまうので、「講評」という形にしてもら
 えると有難いです。改めて大切な経験をさせていただき、誠に感謝します。
・スタッフの人が優しくアドバイスをしてくれたし、地域の方々とたくさんお話できて良かった。
・今回のテーマは「友だち」ということでしたが、自分は普段「友だち」について深く考えたこ
 とはありませんでした。だからとても悩みました。けれど、周りの友だちの提案で心を一つに
 し作品を作ることができました。このことから、友だちは、「自分のしらないこと、わからな
 いことに気づかせてくれる人」と考えました。これから友だちを大切にしよう、そう考えさせ
 られるとても良い活動だったと思います。
・「友だち」と多くのアイデアを出すのが目的だったのに、グループにより意見が活発に出ると
 ころと、そうではないところに分かれてしまった。でも、「友だち」について改めて考えてみ
 ることで、今つきあっている友だちとこれからどうつきあっていけばいいのか考えさせられた。
 この体験で学んだことを今後の交友関係に活かしたい。
・今まで、女子の中であまり話したことのない人がいて、少し緊張していたけれど、クレイアー
 トをやっているなかで、冗談を言い合ったり協力してすすめたりしたおかげで、とても仲良く
 なれました。このような機会をつくっていただき大変ありがとうございました。「友だち」に
 ついてきちんと考えることができたので、3年生の時のココロふれあい講座でもしっかり考え
 て取り組みたいです。
 
 
みどり台中学校3年生「こんにちは!赤ちゃん」「浦島太郎のきもち」より

・私は命がなくなることについてとても疑問に思っていたので、今日授業を受けて心がスッキリ
 しました。地域の方とたくさんお話をできたこともすごく嬉しくて楽しかったです。今日学ん
 だことを活かし、これからの生活一日一日を大切にしていきたいと思いました。
・言われてもよくわからないことも、体験してより鮮明にイメージできるようになった「百聞は
 一見にしかず」。自分の予想と違い、家で過ごしたいという人もいることが驚きだった。
・心にしみた
・高齢者や病気については、外見ではわからない大変さが多いと思いました。また、ガンなどの
 病気も予防できると知り、もっと自分の体を大切にしていこうと思いました。これからの生活
 で困ってる妊婦さんや、高齢者などがいたら。助けてあげられるような人になりたいです。
・人が生まれるのも死ぬのも、とっても大変な思いをしていることがわかりました。佐藤先生の
 「最期にいたい場所」では、いろいろなことを考えました。佐藤先生の話と同じことがニュー
 スでやっていました。1位が「自分の家」で約60%、2位が「病院」で約30%でした。こ
 れから高齢者社会になっていくので、佐藤先生の仕事が大変になると思います。佐藤先生がん
 ばって下さい。
・グループでいろいろな体験をしたり講話を聞くことで、人の命に関わることにはたくさんの苦
 労があるということがよく分かりました。けれどそれと同時に、そういう時に誰かがそばにい
 てくれるということが、どれだけ嬉しいことなのかも伝わってきました。私は一緒に住んでい
 るおばあちゃんがいるので、これからはもっと優しい言葉をかけ、そばにいてあげようと思い
 ました。
・地域の皆さんはとても優しい方ばかりで、むだな緊張なく取り組むことができました。普段考
 えることのない命のことや高齢者についても考える機会になって良かったです。これからは自
 分の命をもっと大切にしなければと思うことができました。とても良い経験をありがとうござ
 いました。
・ただプログラムにそって進行していくのではなく、グループワークになった時に、それぞれに
 付いてくださる地域や団体の方から実際のお話などをして頂けるので自分自身の考えの幅が
 広がったりします。普段深く考えないことを考えたりするのは自分のためにもなるので、その
 機会を与えていただけるのは、とてもありがたいことだと思います。ありがとうございました。
・ココロふれあい講座を受けて思ったことが2つあります。「将来の自分のためになったなぁ」
 「お年寄りの人たちってこういう感じなんだなぁ」。またやりたいです。ありがとうございま
 した。
・僕は、最近おばあちゃんが亡くなってしまいとても悲しかったこと、亡くなる前に何度も病院
 に会いに行った時の気持ちなどたくさん思い出しました。今日のグループワークなどで気持ち
 がわかることが多かったので、今日考えたり思ったりしたことは忘れてしまわないようにした
 いと思いました。たくさんのことを学ぶことが出来たので、覚えておきたいと思いました。
・なんとなく知っているつもりだった高齢者の気持ちやガンについてのことなどの知識をより一
 層深めることができ嬉しいです。また、これらのことについて調べるきっかけにもなりました。
・これからは、相手の気持ちを考えて行動したいです。
・医学に興味があるから、またこのような機会があったら更に具体的な話も聞きたいです。
・佐藤先生の講話は、聞いていてわかりやすく、高齢者の気持ちを自分なりに理解することが出
 来た。自分にとってはまだまだ遠い話なのに、心に伝わりとても良かった。
・命について考えるのは改めて難しいと思いました。
・高齢者の方の体験をしてみて、自分がしたいことが自由にできないことの辛さを改めて知るこ
 とができました。高齢者の方が嬉しい気持ちになる言葉や行動をしたいと思いました。これか
 ら年をとっていくので、今日学んだことをしっかり活かし生活していきたいです。
・「老いるということ」の講話に関して思ったことは、死が間近にある人は、何故だかとても落
 ち着いているということだった。私は苦しむのや生きることができないことを恐れるものだと
 思っていたが、老人の方々は「最期の時を大切な人と過ごす」ことの方が気になるところなん
 だと気づいた。話を聞いていて、私のおばあちゃんもそう思っているのだろうかと考えさせら
 れました。
・今日は命についての話を聞いて、自分なりに命は大切にしなければいけないということを改め
 て感じることができました。命をもらった親への感謝の気持ちを忘れずに生活していきたいで
 す。最近の地域では高齢者が増え続けているので、若い人たちの力が必要となっていきます。
 大人に頼らずに自分でできることは自分で行い、高齢者がいれば少しでも声をかけたり、手伝
 うことで助かることもあるので、取り組める事に積極的に挑戦してみたいと思います。
・ガンという病気は、とてもおそろしい病気であり、でも身近なものなんだということが分かり
 ました。少しでも健康でいられるように、しっかりとした習慣を身に付けたいです。
・赤ちゃんについての講座で、自分が生まれた時のことなどを今まで気にしたことがなかったの
 ですが、知るいい機会になりました。「老いるということ」「命」についての講座では、医師の
 方から患者さんの生の声を聞けたりして、とても貴重な経験ができました。年をとると体が今
 のように動かなくなるのはわかっていたけど、詳しく話を聞いたり体験して、いっそう理解を
 深めることができました。ありがとうございました。
・この「ココロふれあい講座」で思ったことは人生ということです。人生についてのことを話し
 体験もする。これからの人生について深く考えさせられました。




講座名

日 程

目的・授業内容

講  師

会場・人数

命と心の
授業

 

平成29
 1115
  (水)

「こんにちは!赤ちゃん」
−未来の親となるあなたへ−
父性・母性を育み、家族への感謝や命をつなぐ大切さを意識させる
親の学びのプログラム

高橋 ひろみ 氏
当会役員
仙台幼児保育専門学校非常勤講師

仙台市立
郡山
中学校

1年生188
スタッフ6
PTA役員
15

 



講座名

日 程

目的・授業内容

講  師

会場・人数

命と心の
授業

 

平成29
 12 5
  (火)

「こんにちは!赤ちゃん」
−未来の親となるあなたへ−
父性・母性を育み、家族への感謝や命をつなぐ大切さを意識させる
親の学びのプログラム

高橋 ひろみ 氏
当会役員
仙台幼児保育専門学校非常勤講師

名取市立
第一
中学校

1年生256
スタッフ6
PTA16

 


講座名

日 程

目的・授業内容

講  師

会場・人数

命と心の
授業

  

平成29
 518
  (木)

 
「老いるということ」講話
「浦島太郎の気持ち」
 高齢者疑似体験プログラム
「ホスピタリティマインド
 とは」      講話
高齢者の心と体の理解とホスピタリティマインドの育成

石上 節子 氏
当会役員
元東北大学病院
看護師長

聖和学園
高校
薬師堂キャンパス


特別文理進学コース
看護・医療進学系コース
2,3年生15
スタッフ6

  
「死に備える」 講話
地域での支援を知り、最期までどう生きるかを考える
佐藤 隆裕 氏
当会役員
医療法人社団
爽秋会岡部医院
院長

将来看護師をめざす生徒たちにとって、体験や講話を通して看護する側ではなく看護される側
に立って考えることができた貴重な機会になったと感じました。「看護師は病院の中で病気の人
を看護する人」というイメージしかなかった生徒たちが、地域資源を活用しながら医療と地域と
がつながっていくことや、患者さんの背景にある生き様や普段の生活風景などに思いをはせるこ
とが出来るきっかけになったと思います。

■生徒の感想(アンケートより)

 ・今日の授業はとても貴重だった。自分の親や祖父母のことを重ねてしまうと
  すごく悲しくなるが、一つ一つを大切に一日一日を大事に過ごそうと思った。
 ・愛する人の死は必ずやってくるものだと改めて考えさせられました。死はい
  つかは必ず受け入れなければならないものですが、私は簡単に受け入れるこ
  とができません。今までの思い出とか消せないし、何よりも自分がいたとい
  うことを忘れられてしまうのが正直悲しいからです。実際に人の死に直面し
  たことはありませんが、いつか体験したり、もしくは自分かもしれません。
  その時に備えるために、今回はとても大事な体験をしました。
 ・高齢者の方々は歩くことや聞くこと、視ることがどれだけ大変かを学びまし
  た。普段生活していてもっと人に思いやりを持たなければならないと感じま
  した。感謝の気持ちを忘れないようにしたいです。
 ・「死に備える」講話を聴いて、命に向き合うということが少しわかった気がし
  た。そして、浦島太郎の話を聞いて、そんなことは絶対無いとわかっていて
  も、浦島太郎は一人でさみしかっただろうし、気持ちに反して老いていく体
  が悲しく、そして辛かっただろうなと改めて思った。私は、高齢者の方々と
  一緒にいてさみしい思いをさせず、笑ってもらえるような大人になりたい。
 ・死というのはマイナスな面が多いけど、死に備えてプラスに考えるというの
  も大切だなと思いました。最後の曲は、4月下旬に亡くなった祖母と重なっ
  た部分があって泣けてきました。
 ・実際の患者さんの話やビデオを見て、自分の生き方老い方を大事に、悔いの
  ない人生や死をむかえたいと思った。お年寄りを大事にしたい。
 ・地域包括ケアについてたくさんのことを学びました。一生を共に過ごした相
  手と離れてしまうのはとても悲しいことだということを改めて知りました。
 ・「浦島太郎のきもち」グループワークでは、不自由な状況が毎日続くと考える
  と高齢者の大変さが身に染みてわかった。「死に備える」の講話の訪問診療の
  話では、今の叔父と似た所が何個かあったので深く話を聞けた。叔父はまだ
  抗がん剤治療が出来る状態でまだ良い方だと思った。そんな叔父に自分は何
  が出来るのかを考えることができた。
 ・体験学習で高齢者の身になって感じることができた。今まで祖父母にきつく
  言ったりしたことがあったので、これからは待ってあげようと思いました。
  また困っている高齢者の人がいたら手助けしようと思います。講話では、死
  への傾向や在宅看護などで死ぬことを考えさせられました。死に対する思い
  や周りの人の気遣いに気づくことができ、どのように死にたいかを考えるこ
  とで自分としっかり向き合えるのだと思いました。そして、表面だけでなく
  心で看護することが大事だと学べました。
 ・「浦島太郎のきもち」からは、人の生涯において一瞬一瞬の積み重ねの大切さ
  を学び、「死に備える」講話からは、佐藤先生が実際に体験されたことを元に
  死の原因から今後の日本の状況まで短い時間で多くのことを学ぶことが出来
  ました。私はこの中でもやはり佐藤先生の体験談が心に残りました。死ぬま
  であまり時間がなく自分の体力もあまりない状態なのに最後の最後までやり
  たいことをやろうとする患者さんの行動に驚かされました。私もこの患者さ
  ん達のように悔いを残さないような生活を送っていきたいと思いました。
  ありがとうございました。


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リーフレットはこちらから ダウンロードできます↓
遺族の会 ふれあい
ホスピス 110番
仙台ターミナルケアを考える会