名称:青少年のための出前講座「命のバトンふれあい講座」
名取市教育委員会・増田中学校連携事業
日時:@平成23年10月13日10:40〜12:20、A14日10:40〜11:25
場所:名取市立増田中学校
対象:増田中学校3年生145名、増田地区住民20名
目的:思春期の生徒たちに「命をつなぐ大切さ」や「父性・母性」を意識させ
自己肯定感を育てる
講師:吉永 馨 氏(当会会長) 高橋 ひろみ 氏(当会セミナー委員長)
内容:@「あなたが生まれた時のこと」
自分の誕生時のエピソードや名前の由来を事前調査し、妊婦疑似体
験やグループワークを通して、親への感謝や未来の我が子への思い
をイメージさせ、命をつなぐ大切さを意識させる。
・講話「赤ちゃんの出産と特性・保育について」
出産までの経緯、人間として愛情を注ぐ育児について
・グループワークでの話し合いのテーマ
妊婦疑似体験の感想
自分の誕生時の両親の思い
将来の我が子へ願うこと
A「命を考える」
日本人の死生観、子どもの命を脅かす社会状況、一人一人の
命を最期まで支える様々な取組みを学ぶことで、命のはかな
さ大切さ、生きていることへの感謝を意識させる。
・四門遊観、六道輪廻、日本人のあの世観、飢餓、自殺、
白血病・骨髄バンク、いじめ、ホスピス、介護・看取り
について説明。
・命は危ういものであり助け合って生きるよう努力してい
る。生きていることに感謝しよう。
評価:増田中学校は震災後体育館が避難所になっており被災地閖上から
の転校生も多い。震災で多くの命が一瞬にして奪われたことで一
人一人の命の大切さを改めて見つめ直すことの必要性を感じ実施
に至ったが、今回は津波の写真を入れないことと震災の話題に触
れないことを事前に学校側と確認した。全国で実施されている命
の授業は、短くして命を終えた子供の例や戦地・貧困などの特殊
なケースを題材にしていることが多いが、今回は身近な子育てや
高齢者の看取りということに視点をおいた。「命の誕生」からの
つながりで、「死」を考えるという重いテーマも生徒にとって受
け入れ易かったのではないかと考える。生徒へのアンケートから
「良かった」の回答が8割以上を占めた。
感想:生徒へのアンケートより抜粋(原文)
・生きてさえいればいくつもの可能性が生まれる、だから死ぬ必
要のない人が死ぬのはあまりにももったいないと思うのです。
・出産することの大切さ、命の大切さなどを改めて知ることがで
きました、そして私の将来について深く考えさせられました、
この講座をやっていただいたこと、とても感謝しています、あ
りがとうございました。
・生と死を深く考えさせられました、自分は一人しかいないと思
うと全身の血の流れを感じ心臓の音が聴けました。
・「死を学ぶことが生を学ぶこと」という言葉が心に残りました、
産まれて生きていられるこの環境に感謝したいです。
・将来きっといろんなことで悩むと思うが、生きていることに幸
せを感じ感謝して強く生きていきたいと改めて思った。