日本は世界一の長寿国になりました。平成29年の集計に拠りますと平均寿命は
男性で81.09歳、女性で87.26歳となっています。歴史上初めての新記録ですから、
歓声を上げて祝賀したいですね。しかい、その最期が尊厳から甚だ遠い死であれば、
長寿の喜びも色を失います。
実は老人が健康を害し、介護が必要になった場合、介護体制が万全とは言えない
のです。介護が必要な老人が600万人に近く、介護施設は常に満杯で、入所を申し
込んでもベッドが空くまで待つことになります。そういう介護難民が50万人に達し
ています。介護施設は人手不足が深刻で、熱心に入居者のお世話に取り組んでいま
すが、最低限の需要を満たすのが精一杯です。
その結果、時に虐待が起こります。虐待は家庭でも起こり、また孤独死、自殺、
孝行息子による委託殺人、心中なども報告されています。
欧米では、介護施設に多数の市民が行って、無償で老人の世話に当たっています。
いわゆる介護ボランティアです。日本でもこれが少し始まっていますが、まだまだ
足りません。欧米に追いつき追い越すことがこれからの課題でしょう。みんなで取り
組もうではありませんか。
◆第142回「生と死」のセミナー 「それぞれの生き方 〜ホームホスピスができること〜」 一般社団法人月虹 ホームホスピスにじいろのいえ 代表理事 今野 まゆみ 氏 ◆第142回「生と死」のセミナー 参加者のアンケートから ◆平成30年度役員会報告 ◆青少年のための出前講座 名取市立増田中学校 「いのちのバトンふれあい講座」 実施報告 ◆令和元年度「生と死」のセミナー及び 講演会予定 |
◆特別寄稿 仙台ターミナルケアを考える会 30周年に寄せて 光ヶ丘スペルマン病院 緩和ケア内科部長 亀岡 祐一氏 ◆会報紙上セミナー シリーズ「生と死を考える」(2) 会 長 吉永 馨 シリーズ「看取ること」(2) 副会長 嶋田 順好 ◆事務局よりお知らせ |
※ 会報の詳しい内容をご覧になりたい場合は、仙台ターミナルケアを考える会事務局に お問合せ下さい。 |